不織布は食品衛生上、問題ありませんか?

不織布は食品衛生上、問題ありませんか?

不織布と言っても数多くの種類があります。製造方法・材料・接着剤の種類や接着剤の有無により、安全性や衛生面での違いがあります。
一般的に食品衛生上問題がない不織布は以下の注意点で判断します。

① 素材に問題が無いか?
材料の中にホルマリンや重金属等が含まれてないか?

② 接着剤を使用しているかいないか?
接着剤として食品衛生法で決められた物質や、食品衛生法上で物質ごとに~PPM以下と基準が定められています。それらの基準を満たしていれば、使用して良い事になっています。
食品用、ベビー用、人体用などは厳しい制限が設けられていますので、市販されている商品は安全といえます。更に最近ではノーバインダー不織布が数多く生産されています。例えば、水にいる交絡法(ウォータージェット法または柱状流法・ジェットボンド法とも呼ばれる)で作るコットン製不織布、レーヨン製不織布、混紡不織布などは不純物が無く大変安全で衛生的です。
また、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、キュプラなどの長繊維スパンボンド法不織布も全く樹脂を使っていませんので、安心、安全、衛生的です。

従来から使用されている、カステラの上の敷き紙(不織布)、フライパン拭き、油こしなどには、食品衛生法に合格した接着剤が使われています。
台ふきんなどのピンクやブルーなどプリントした物は、接着剤にインキを入れています。
しかし、消費者からはどの不織布がノーバインダーで安全かは、なかなか分かりにくいですね!説明文にノーバインダーと書いてあれば、文句無く安全、安心、衛生的です。

ちなみに、ノーバインダー不織布にはコットン、レーヨン、麻、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、パルプなど様々な種類がありますが、用途により接着樹脂を入れてありますので、ご注意下さい。




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2022年12月05日